明るくなる予感

社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)の会報誌を見直していた時、熊井明子さんのエッセイシリーズにとある随筆集の一説が取り上げられていた。


”私のアパートの部屋に、蝋梅の黄色と高い香りがいっぱいに広がった。真っ白いランプの光に輝くこの花の向こうに、わたしはその年のさまざまな出来事が映し出されていくのを覚えた。また同時にわたしの心のなかで、翌日から何かがもっと明るくなるようにも思われた。”

(「折々の花」 浜崎 浩/八坂書房)



熊井さんの一節

”蝋梅の花にはそのような昂揚感もたらす力がある。「何かがもっと明るくなる」という思いを持つことは、今、最も大切なことかもしれない。そう思った瞬間、心は解き放たれる。”




(因みに、蝋梅の花は蘭のような香りとも言われています。)


その言葉に、ああこれこれ、と心の奥底で頷いてしまった。

植物の持つ力、そして、[思う]ことの尊さがここに鮮やかに書かれている。


私は、こんな思いを皆さんと共有したいのだと改めて気づいた。



来年はそんな時間が増えるといいなと願います。

今年も残り僅かとなりました。繋がって下さった皆様、ありがとうございました。来年も、どうぞ宜しくお願い致します。今日はクリスマスイヴ。少し早いですが、1年のお礼とさせて頂きます。健やかに楽しいクリスマス、そして年の瀬をお迎え下さい。

gofuku botanical atelier    佐俣香穂梨




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